RAP NEWS

2024.3月号/Vol.252

「次は実践で学ぶ」

 今年も、専門学校の講師を務める時期になりました。私の講義は、毎年、内容が大きく変わるわけではないのですが、早めに準備をしておかないと不安で仕方ありません。とてもプレッシャーがかかりますが、良い経験をさせていただいていると前向きに取組んでいます。授業が終了し、いよいよ各学生の評価をすることになりました。学生の提出物を見るとバラエティに富んでいます。

授業で習ったことや教科書に書いてあったことを応用している人、見た目は他の人と同じようだが自分なりに工夫している人、頑張りは認めるけど、ちょっと違うかな、と思う人など。評価も重要で、全くダメという「D」評価をつけるような学生はいないのですが、「A」か「B」か、または「C」か? 考えると非常に難しいです。
一方の学生にとっては、今回の提出物は、ひとつの知識にすぎないし、評価も通過点に過ぎません。その道に進むのか、進まないのかはわかりませんが、私の役割は、知識とその科目を学ぶ第一歩を提供することであると思っています。

さて、みなさんの学生時代は、どうでしたか?
好きこそものの上手なれと言いますが、興味あることなら良いのですが、嫌いなことを学ぶのは大変で時には苦痛に感じることもあります。学生時代は、それでも、うまくやり過ごしていれば何とかなるものですが、仕事となるとそうはいきません。仕事は、苦手なこと、面倒だと感じることなどのほうが多いくらいで、それでも前向きに積極的に取組んでいきながら、様々なことを学んでいく必要があります。今回の授業でも課題を行いながら、自分の苦手・弱点に向き合った学生がいたと思いますが、それらを気づくきっかけになっていれば、授業の甲斐があったと思います。


さて、毎年のことですが、授業の最後に勉強とは関係ない、社会人になってから失敗したこと、人に助けられたこと、うれしかったことなど私の経験を話します。勉強を教えるのは難しいですが、自身の経験に嘘はないので、多少、リラックスして話すことができます。私がその頃に聞いていても、きっとピンとこなかっただろうなぁ、と思いながらも、これから社会にでる人へ仕事は大変なことばかりではない、ということを伝えたいと思っています。

業種にもよりますが、仕事は一人ではできません。相手(お客様)がいて、取引先などパートナーがいて、同僚や上司がいる。必ずコミュニケーションが必要です。まずは、そのような人とのつながりを大事にして欲しいと思うのは、私が昭和世代の人間だからでしょうか? 世の中が変わっても、人に助けてもらった、役立った、感謝された、というのが仕事の大きなモチベーションになることもあると、若い彼らに伝えたかったのですが、古い!と言われてしまうかもしれませんね。

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