RAP NEWS

2024.5月号/Vol.254

「他人の靴を履く」

 4月から、新入社員として働くようになって約1ヶ月。研修やら、配属が決定するやらで、まだまだ慣れない日々だと思います。ニュースでは、新入社員の退職について放送されていましたが、入社して数日、数週間で退職する人もいるとか。理由は人それぞれかと思いますが、配属ガチャ、上司ガチャに外れた(思っていた部署ではなかった、上司が自分に合わない)が主な理由だそうです。

転職を考えている人は、「もっとキャリアアップしたい」、「働きがいがない」、「人生は一度きりだから好きな仕事をしたい」などの理由で退職する人が多いそうです。最近では「退職する」と会社に言いにくい人をサポートする代行会社もあると聞いて驚きました。

さて、以前、あるお客様と打ち合わせをしていた時、当事者意識をもって制作をお願いしますと、念を押されたことがありました。弊社なりに、お客様の役に立ちたいという思いや考えで仕事を進めていましたが、お客様の部署(チーム)の一員として考えていたか? と問われるとそうではなかったところもあるように思いました。「ここから先はそちらで決めてください」や「お客様の考え優先でいい」といったような考えがどこかにあったのかも知れません。

相手の立場に立って物事を考える、というのも当事者意識と同じだと思います。相手の立場に立つ、ということは、お客様(相手)のことをよく知る必要があります。

その過程で、自分自身も関係者の一人となり、必然的に当事者意識をもてるようになるのではないでしょうか。他人の靴を履く、という、ことわざがありますが、自分の靴を脱がなければ他人の靴を履くことはできません。
他人事になる、危機感がない、興味関心を示さない、目先の自身の仕事しか見えずに当事者意識が薄れていないか? ふと、気づいたときに「傍観者になっていた!」なんてことがないようにしたいものです。


仕事をしていると、いろいろな人がいて、様々なことがあります。時には怒られ、感謝され、助けられたり、助けたりすることで自分の存在意義を感じることができ、当事者意識をもてるようになると思います。仕事のモチベーションもあがり、それが、働きがいやキャリアアップにつながっていくのではないでしょうか。

私の場合ですが、「常に当事者意識があるか?」と問われたら、そうではないと自覚しています。でも、不思議なことに自然にお客様の関係者として動いてしまう時があります。お客様の熱意や真剣さ、そしてお客様のパワーのようなものがそうさせてくれるように感じています。多くのお客様とそのような結びつきをもっていきたいと思います。

2024.5月号/Vol.254号をPDFを見る