2024.7月号/Vol.256
時々、駅チカにある大型書店に行くと、「こんなに多くの本があるんだ」と驚きます。本離れと言われて久しいですが、本の多さには圧倒されます。自身の小説ブームも終わり、何か面白い本はないかと色々なコーナーを見て回ります。以前、広告会社に勤めていたこともあり、当時扱っていた媒体などを発見して懐かしく思ったり、あまり関心がなかった業界でも、今、見ると新鮮味があり立ち読みしたりしています。そして、自動車雑誌コーナーにも寄ってしまいます。
というのは、弊社は隔月で「モーターマガジン」という雑誌に広告を出稿しています。「リペアナビ」というサイトを始めるときに、縁あって、モーターマガジン社と提携することができ、広告を出稿することになりました。当初は、モノクロでしたが、現在はカラー広告1ぺージを出稿しています。A4より一回り大きいサイズに、どのような広告を出すか? 掲載月が迫ってくると、スタッフみんなで頭を抱えています。
スペースに限りがありますから、つい、いろいろと言いたくなってしまう気持ちを抑えて、キャッチコピーとそれに追加する文章、70~90文字くらいで収めるようにしています。あとは「カラー」というメリットを生かして写真で伝えるよう考えていきます。毎回、締め切りギリギリですが、結構な数を出稿してきました。
なぜ、雑誌広告? そんな声も聞こえてきそうです。新聞や雑誌は伝統的な広告といわれ、デジタル広告
(検索エンジン広告、SNS広告など)と比較すると古いイメージが強いようです。スマホなどの普及でいつでも知りたい情報が手に入る現在では、敢えて雑誌や新聞を購入する必要性が低いのかもしれません。
新聞や雑誌は、いろいろな分野の情報が掲載されています。ぺージをめくりながら、今までは全く関心なかったけれど、偶然目に入ってきたことがキッカケとなって関心をもてたり、新しい発見ができる可能性があります。
ネットの場合は、まず、自発的な検索が必要になります。そして、調べたいこと、知りたいことを探していくと、閲覧者の履歴や好みに基づいて表示され、興味関心のないことが表示される可能性は低くなり、発見が遅れることがあると思います。
最近、インターネット上では、自分の興味のある情報だけに覆われる「フィルターバブル」や、自分の意見に似た意見ばかりに触れて信じ込んでしまう「エコーチェンバー」といった現象も指摘されていると聞きます。そんなに大げさではありませんが、時にはまったく興味のなかったようなニュースや本を見て、触れてみるのもいいと思います。
現在は何でも便利な世の中ですから、アナログでもデジタルでも、自分から敢えて求めていかないと、興味がないことに気づくチャンスを逃しているかもしれません。便利は不便、ということもあると思います。