2025.6月号/Vol.267
多くの人がAIに悩み事を相談しているそうです。人ではないから気を遣わない、気軽だ、というのが理由のようですが、一番大きな理由は「否定しない」からだそうです。さまざまなトラブルを回避するため、そのようにプログラムされているのだとか。多くの人がそれを心地よいと感じるということは、「否定から入る会話は誰もが嫌だと思っている」ということかもしれません。会話の最初から「否定」から入る人、周囲にいませんか? そして自分も無意識に、「でも」とか「だって」とか言ってしまっていることに気づきました。
否定から入る人の多くは、相手より優位に立ちたい、相手をコントロールしたい、自分の話しを先に聞いてほしいという気持ちが強くでてしましい、つい、「いや、それはね」と言ってしまうそうです。そんな場面で、何とか会話をつなげようと模索しますが、相手は否定の理由をいくらでも思いつくので、何を言っても否定されてしまいます。「そうですね」と相槌を打つくらいしかできず、出口の見えない会話になってしまい、あとで「うまくコミュニケーションがとれなかった」と感じることがあります。
肯定的な返しを人同士の間でできたら、それだけで相手との関係性が変わることがあるかもしれません。すべてを無条件に肯定するというわけではありませんが、「非対立的立場」=つまり、関係を壊さずに自分の考えを伝えるよう意識することがとても大切だと思います。
私の場合はというと、相手との意見や理解の食い違いがあると、否定も肯定もせずに「それでいいです。」という癖があります。角を立てたくない、争いたくない、という気持ちから出た言葉なのですが、それは相手との距離をとっただけであって、相手のことを理解し、「でも自分はこう思う」と丁寧に伝えることを怠っていたのかもしれない、と反省しました。また、自分では伝えたつもりでも相手にはまったく伝わってない、ということもあります。相手がAIだったら、そのまま閉じてしまえばいいですが、人と人ではそうはいきません。仕事の中で人と関わっていくことの難しさ、大切さを改めて見直したいと思いました。
さて、みなさんは、どのくらいAIを利用されていますか?AIに質問したことで知らなかった知識を得られるのはもちろんですが、固定観念にとらわれていたことに気づかされたり、頭の中の整理に役立ったりすることもあります。AIは「何を聞くか」で得られる答えは変わってきます。自分の目的を明確にし、必要な情報を取捨選択できる力こそ、これからの時代に求められるスキルかもしれません。ちなみ、私は、何回もおなじ質問をしていますが、怒られることも、ムッとされることもないので気軽に使っています。